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WordPressの子テーマを作成し、CSSを追加する方法
WordPressは、世界中で最も広く使用されているCMS(コンテンツ管理システム)の一つです。その柔軟性と拡張性は、個人ブログから大規模なニュースサイトまで、さまざまなウェブサイトの開発を可能にしています。この記事では、WordPressの子テーマを作成し、CSSを追加する方法について説明します。
子テーマは、既存のWordPressテーマ(親テーマと呼ばれます)を基に、独自のカスタマイズを加えたテーマです。子テーマを使用すると、親テーマの更新があっても、自分で加えたカスタマイズが失われることなく、安全にテーマを更新することができます。
次に、具体的な手順について説明します。まずは、子テーマを作成し、次にCSSを追加する方法について見ていきましょう。それでは、始めていきましょう。
WordPressの子テーマを作るべき理由とは
WordPressの子テーマを作成する理由はいくつかあります。まず、子テーマを使用すると、親テーマのコードを直接編集することなく、テーマの機能をカスタマイズできます。これにより、親テーマが更新されても、自分で加えたカスタマイズが失われることはありません。
また、子テーマを使用すると、親テーマの機能を継承しつつ、新たな機能を追加したり、既存の機能を上書きしたりすることが可能です。これにより、テーマのカスタマイズがより柔軟になります。
さらに、子テーマを使用すると、テーマの変更を行う際に、テスト環境と本番環境を分けることが容易になります。これにより、新たなカスタマイズをテストする際に、本番環境に影響を与えることなく、安全に作業を行うことができます。
以上の理由から、WordPressの子テーマを作成し、CSSを追加することは、ウェブサイトのカスタマイズと管理を効率的に行うための重要な手段と言えます。次のセクションでは、具体的な作成方法について説明します。お楽しみに。
WordPressの子テーマを作る方法
WordPressの子テーマを作成する方法は以下の通りです。
子テーマのフォルダを作成します。 まず、wp-content/themesディレクトリ内に新しいフォルダを作成します。このフォルダ名が子テーマの名前となります。例えば、親テーマが’twentytwenty’であれば、子テーマのフォルダ名は’twentytwenty-child’とすることが一般的です。
style.cssを設定します。 次に、子テーマのフォルダ内にstyle.cssファイルを作成します。このファイルには、子テーマの詳細情報と、親テーマのスタイルシートをインポートするためのコードを記述します。
functions.phpを設定します。 子テーマのフォルダ内にfunctions.phpファイルを作成します。このファイルには、親テーマのfunctions.phpを読み込むためのコードを記述します。
子テーマを有効化します。 最後に、WordPressの管理画面から子テーマを有効化します。これにより、子テーマが適用され、親テーマの機能を継承しつつ、独自のカスタマイズを加えることが可能となります。
以上が、WordPressの子テーマを作成する基本的な手順です。次のセクションでは、具体的なCSSの追加方法について説明します。お楽しみに。
子テーマのフォルダを作成
WordPressの子テーマを作成する最初のステップは、子テーマのフォルダを作成することです。これは、WordPressのテーマが格納されているディレクトリ、つまりwp-content/themes
ディレクトリ内に新しいフォルダを作成します。
この新しいフォルダの名前が、作成する子テーマの名前となります。一般的には、親テーマの名前に-child
を追加したものを子テーマの名前とします。例えば、親テーマがtwentytwenty
であれば、子テーマのフォルダ名はtwentytwenty-child
となります。
このようにして子テーマのフォルダを作成したら、次にこのフォルダ内に必要なファイルを作成していきます。具体的なファイルの作成方法については、次のセクションで説明します。お楽しみに。
style.cssの設定
子テーマのフォルダを作成したら、次にstyle.cssファイルを設定します。このファイルは、子テーマの詳細情報と、親テーマのスタイルシートをインポートするためのコードを記述します。
style.cssファイルは、子テーマのフォルダの直下に作成します。このファイルの最初の部分には、以下のような形式で子テーマの詳細情報を記述します。
/*
Theme Name: Twenty Twenty Child
Theme URI: http://example.com/twenty-twenty-child/
Description: Twenty Twenty Child Theme
Author: Your name
Author URI: http://example.com
Template: twentytwenty
Version: 1.0.0
*/
ここで、Theme Name
は子テーマの名前、Description
は子テーマの説明、Author
は作者の名前、Author URI
は作者のウェブサイトのURL、Template
は親テーマのディレクトリ名、Version
は子テーマのバージョンをそれぞれ指定します。
そして、親テーマのスタイルシートをインポートするためのコードを記述します。これにより、親テーマのスタイルを継承することができます。
以上が、style.cssの設定方法です。次のセクションでは、functions.phpの設定方法について説明します。お楽しみに。
functions.phpの設定
WordPressの子テーマを作成する際に重要なファイルの一つが、functions.phpです。このファイルは、子テーマのフォルダの直下に作成します。
functions.phpファイルは、親テーマのfunctions.phpを読み込むためのコードを記述します。これにより、親テーマの関数や機能を子テーマでも利用することができます。
functions.phpファイルの中には、以下のようなコードを記述します。
<?php
add_action( 'wp_enqueue_scripts', 'enqueue_parent_styles' );
function enqueue_parent_styles() {
wp_enqueue_style( 'parent-style', get_template_directory_uri().'/style.css' );
}
このコードは、親テーマのstyle.cssを読み込むためのものです。wp_enqueue_scripts
アクションフックを使用して、enqueue_parent_styles
関数を登録します。そして、その関数の中でwp_enqueue_style
関数を使用して、親テーマのstyle.cssを読み込みます。
以上が、functions.phpの設定方法です。次のセクションでは、子テーマを有効化する方法について説明します。お楽しみに。
子テーマを有効化する
子テーマの作成と設定が完了したら、次に子テーマを有効化します。これは、WordPressの管理画面から行います。
まず、WordPressの管理画面にログインします。そして、左側のメニューから「外観」を選択し、さらに「テーマ」をクリックします。すると、インストールされているテーマの一覧が表示されます。
この一覧の中から、作成した子テーマを探します。子テーマの名前は、style.cssファイルに記述したTheme Name
の値となります。子テーマを見つけたら、そのテーマのプレビュー画面を開き、「有効化」ボタンをクリックします。
以上の操作により、子テーマが有効化され、親テーマの機能を継承しつつ、独自のカスタマイズを加えることが可能となります。
以上が、子テーマを有効化する方法です。次のセクションでは、子テーマが反映されないときの対処法について説明します。お楽しみに。
子テーマが反映されないときの対処法
WordPressの子テーマを作成し、有効化したにもかかわらず、子テーマが反映されないときの対処法は以下の通りです。
子テーマのフォルダとファイルの確認: まず、子テーマのフォルダとその中のファイル(style.cssとfunctions.php)が正しく作成されているか確認します。フォルダ名やファイル名に誤りがあると、子テーマが正しく反映されません。
style.cssの設定の確認: 次に、style.cssの設定を確認します。特に、テーマの詳細情報と親テーマのスタイルシートをインポートするためのコードが正しく記述されているか確認します。
functions.phpの設定の確認: さらに、functions.phpの設定を確認します。親テーマのfunctions.phpを読み込むためのコードが正しく記述されているか確認します。
キャッシュのクリア: それでも子テーマが反映されない場合、ブラウザやサイトのキャッシュをクリアしてみます。キャッシュにより、古いテーマの設定が反映されてしまうことがあります。
以上の対処法を試しても子テーマが反映されない場合は、専門家に相談することをお勧めします。次のセクションでは、WordPressテーマをCSSでカスタマイズする方法について説明します。お楽しみに。
WordPressテーマをCSSでカスタマイズするには
WordPressのテーマをCSSでカスタマイズするには、以下の手順を実行します。
子テーマのstyle.cssファイルを開きます。 このファイルは、子テーマのフォルダの直下にあります。このファイルに、カスタマイズしたいスタイルのCSSコードを記述します。
CSSセレクタを特定します。 カスタマイズしたい要素のCSSセレクタを特定します。これは、ブラウザの開発者ツールを使用して行うことができます。
CSSコードを記述します。 特定したセレクタに対して、適用したいスタイルのCSSコードを記述します。例えば、ヘッダーの背景色を変更したい場合、以下のようなコードを記述します。
header {
background-color: #ff0000;
}
- 変更を保存します。 CSSコードを記述したら、変更を保存します。これにより、記述したスタイルがウェブサイトに反映されます。
以上が、WordPressのテーマをCSSでカスタマイズする基本的な手順です。この手順を踏むことで、ウェブサイトの見た目を自由にカスタマイズすることができます。ただし、CSSは非常に強力なツールであるため、使用する際には注意が必要です。特に、既存のスタイルを上書きすると、ウェブサイトのデザインが大きく変わる可能性があります。そのため、新たなスタイルを適用する前に、必ずバックアップを取るようにしましょう。また、CSSの知識がない場合は、専門家に相談することをお勧めします。それでは、次回の記事でお会いしましょう。お楽しみに。